医療的ケア児について
ライフワークである医療的ケア児について一般質問で取り上げました。
【医療的ケア児の一時預かりとこども誰でも通園制度について】
令和8年度より全国の自治体で実施される「こども誰でも通園制度」
佐倉市では0歳6か月~マン歳未満で保育所に通っていないお子さんを対象につき10時間まで1時間あたり300円で利用できる制度です。
就労要件はなく、社会との接点を作り、保護者の子育ての不安を解消する意図もあるため、医療的ケア児や障害のあるこどもも障害のないこどもも、こども誰でも通園制度を利用できるよう、提供体制を整備していく必要があります。公立保育園4園でこの制度を実施しますが、その中で志津保育園は医療的ケア児の受け入れ実績もあるため受け入れの検討を始めたということです。
こども誰でも通園制度は「通園」を基本とする制度ですが、受入れ可能性の検討過程にて、市町村や保育園が、集団生活や外出が困難な状態である等、居宅への訪問を必要とするこどもを把握した場合、もしくは保護者等から利用の相談を受けた場合は、居宅を訪問することも想定の上、検討していく必要があります。
【医療的ケア児ガイドブック】
改めて医療的ケア児とは、医学の進歩を背景として、NICU(新生児特定集中治療室)等に長期入院した後、引き続き人工呼吸器や胃ろう等を使用し、たんの吸引や経管栄養等の医療的ケアが日常的に必要な児童のことで、全国の在宅医療的ケア児は約2万人と推計され、今後も増えていく事が予想されています。この先の子育てはどうなっていくのか、喜ばしいはずの我が子の退院でも先が見えない不安に襲われてしまいます。退院時にこの先の子育てに見通しを立てるための支援情報やサービスの提供、利用できる施設など、ケアマネのような、母子手帳のような、医療的ケア児のためのガイドブックの必要性を感じており、実際このガイドブックを作成する自治体も増えてきました。
副支部長答弁では「医療的ケア児及びその御家族が利用できる主な制度や相談モデル、窓口などについてまとめたリーフレットの作成に現在取り組んでいるところです。なお、より詳細な情報をまとめたガイドブックの作成については現在検討しており、御家族の御意見を伺いながら、実用性の高い内容となるよう努めていく」とのことです。この件に関しては、県に要望書を提出した際にも、県でたたき台を策定して、千葉県内の市町村が独自のサービスを記入できるようにするのもいいのではないかと提案させていただきました。
【令和7年度の幼稚園・保育園・小学校での医療的ケア児の受け入れ状況について】
毎年確認している内容ですが、佐倉市では昨年度から訪問看護ステーションも活用しています。会計年度任用職員の看護師さんが急に休暇をとる場合、医療的ケア児の御家族に学校への付添いをお願いしてきました。御家族の負担軽減、看護師の労働環境の改善とともに、医療的ケア児が安心して学校生活を送ることができるよう、急な依頼に対応可能な訪問看護ステーションに委託したものです。
【医療的ケア児者等とその家族のための支援アクションプラン】
令和7年3月、医療的ケア児者等とその家族の実態調査を経て、アクションプランの案が策定されました。実態調査から見えてきた、短期的に解決が必要な課題と、長期的な課題について。
・退院時に必要な情報を得られる体制の整備→リーフレットやガイドブックの作成見込み
・地域でのピアサポートの促進→市内の医療的ケア児のご家族の交流会やりたいなあ
・医療的ケア児を受け入れることができる短期入所施設とグループホーム
・福祉機器等にかかる経済的負担→県にも要望してきました


