不登校特例校

 浦安市に千葉県内で初めて開設された中学校の不登校特例校の視察にうかがいました。

その前に、絶対見た方がいいと言われた「いちょう学級」という名前の教育新センター(旧適応指導教室)にもお邪魔しました。

公共施設の空いてる部屋を活用するのではなく、建物全体がいちょう学級なのにまず驚かされました。

いちょう学級は入った瞬間にぬくもりが感じられ、畳のスペースがあって子どもたちが寝転んでる姿も想像できました。

説明をしていただいた施設長は元校長先生。

在籍校との併用が可能であり、学期ごとに保護者同士の茶話会も開かれるそうです。

一番印象的だったのは、ひきこもり傾向の児童生徒や保護者の相談に対して、訪問相談員が直接ご家庭に伺って支援されていることです。

いろいろな体験活動が大切なんだという元校長先生に

「ここでの手厚い児童生徒への対応や体験活動の提供など、公立の中学校に反映できることはありませんか」と質問したところ

「人数が多い学校ではなかなか難しい事も多々ある」とのお答えでした。

中学校は仕方ないとしても、小学校ではもう少し息抜きできる時間があってもいいのになあ

 浦安市立浦安中学校分教室UMI(浦安で・未来を・彩るの頭文字)

放課後にお邪魔したのですが、教室に入るとまだ生徒たちがいて、本当に楽しそうに談笑していました。

ここも子どもたちにとってとっても居心地のいい場所なんだな~と感じます。

いちょう学級と違って不登校特例校の利点としては、遅れてしまった学習面での「学び直しの時間」がしっかりと設けられており

不登校の生徒はサポート校に進学することが多い昨今ですが「一般受験をあきらめない」カリキュラムが整えられています。

でも様々な体験活動も用意されていて、イベントや校外学習の時はやはり出席率も高いそうです。

壁には生徒たちの切り絵やいろいろな作品が展示されており、「切り絵に出会って自分の才能に目覚めた生徒もいる」と嬉しそうに話してくださいました。(勉強や運動に対する狭い評価だけでなく、学校行事や体験活動を通して自分の得意分野に出会える機会って大事ですよね。でも「なぜ普通の中学校ではその大切なことが反映できないのか」と聞くと、やはり元校長先生は困っていました)

UMIに通うためには、自分の通う中学校をやめて転校する形になっているそうで、それはこの学校に通う意志も重要視されているのだと思います。

 私も改めて佐倉市の西志津ふれあいせんたーのルームさくら、千代田染井野ふれあいセンターのルームさくら、今年度より開設された校内教育支援センターなど、改めて見に行きたいと思います。年明けには印西のフリースクールにうかがう機会もありそうです。