不登校児童生徒の選択肢を広げる取り組み

【校内教育支援センター】

 学校内に居場所を作りたいと提案し続けた校内教育支援センター(現在は各学校で支援級みたいにルームなんとかって名前が付いてます)。ただ中学校の先生が空き時間に様子を見に行くので人手が足りなくて中学校によって開設したりしなかったりが…

ようやく担当教員を配置して全中学校に通年開設に至りました。普通学級でもしかしたらLDで困り感がある生徒なんかも、気軽に利用できる居場所になるといいのだけれど。

【ルームさくら】

 西志津ふれあいセンターと佐倉ミレニアムセンター2か所のルームさくら(旧適応指導教室)

昨年市長へ提出した要望書の中に「臼井でのルームさくらの開設」を盛り込みました。

臼井公民館を想定していたのですが結局は千代田・染井野ふれあいセンターに開設されました。

1Fのフロアをパーテーションで仕切って開設しているのですが、利用者の子どもたちにとって居心地がいいのであればいいですが、先日視察にうかがった浦安市の適応指導教室との環境の違いすぎに私の中では違和感はぬぐえません。子どもたちを中心に考えているか、それとも行政や施設の都合で考えているかの違いではないかと思います。

【フリースクールと学びの多様化学校】

(徳永)文部科学省の誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策COCOLOプランでは、早期に全ての都道府県・政令指定都市に、将来的には希望する児童生徒が居住地によらず通えるよう、分教室型も含め全国300校を目指し、学びの多様化学校の設置を促進しており、今年度より浦安市では中学校、習志野市で小学校の学びの多様化学校が開設されました。佐倉市も現在学校のあり方検討会が開催されていますが、不登校児童生徒等、多様な教育ニーズへの対応としては、学びの多様化学校の設置を含め、どのような協議がされていますか。

(教育長)佐倉市では、これからの学校の在り方懇話会において、不登校児童生徒数が増加傾向にある現状を課題としてとらえており、学びの多様化学校は、柔軟かつ特別な教育課程による個別最適な学びの場の提供と生活支援において有効であると認識しております。今後も多様化する教育ニーズに、学校全体で対応できる組織体制の強化を継続していく。→学校在り方検討会は小中学校の統廃合、それに伴う小中一貫校など、施設の再配置が主眼になっているような気がします。

(徳永)西志津地区に企業によるフリースクール開設の動きがあったものの、残念ながら実現には至りませんでした。人件費などのコストを考えるとフリースクールの月謝はおよそ3万5千円~5万円程度となり、それでも収益的には厳しいのが現状です。千葉市ではフリースクール等民間施設事業費補助金、その他の自治体でも、フリースクール利用者補助金、交通費の補助などを実施する自治体も増えてきました。佐倉市ではこういった民間活用を促す制度設計についての検討はなされているか。

(教育長)民間活用を促す制度設計についての検討は行っておりませんが、佐倉市では、千葉県版児童生徒・保護者のサポートガイド等を活用して、様々な相談窓口とともに、フリースクール等民間団体を周知している。→周知しているという事は、他市のフリースクールに通う選択をする子どもたちがいるかも知れません。だから…

(徳永)倉市にフリースクールがなかったとしても、他市のフリースクールに通うきっかけ、外出するきっかけとして、フリースクール利用者補助金は早急に創設してもいいのではないか。

(教育長)フリースクール利用者への補助金の検討は行っておりませんが、佐倉市では、学校や児童生徒の実態に応じてオンライン授業や、エデュオプちばの利用など、一定の対応が出来ているものと捉えている。

(徳永)れまでフリースクールやこども食堂などのこどもの居場所づくりのために場所を求めていらっしゃる方々がいて、佐倉市の空き家地域貢献活用支援事業が活用できないか注視してきたのですが、なかなか活用実績がないままです。そこで大田区のように地域貢献活用空き家と利用希望者をそれぞれ一覧にして提供者と利用者それぞれがマッチングしやすくする作業をしてはどうか。

(都市部長)これまでは不可としていた利用団体の営利活動について、活動を維持するために必要な範囲内で可能とすることや、補助率や補助金の上限額を引き上げる見直しを今年度より行った。大田区など先進自治体の取組事例等を調査研究し、本事業の利用促進に努めていく。

【タブレットを活用した相談支援】

(徳永)以前掛川市のタブレットで相談できる取り組みをご紹介しましたが、岐阜市でもタブレットに健康観察アプリが導入され、毎日朝と午後に心の健康チェックを5段階で入力し、数値が大きく変動している子どもの変化を捉えて教員が声かけをしているそうです。「聞いてほしい」ボタンを押した子どもには、話を聞いてほしいと希望された教員が面談をするそうです。先生がお一人で数十人の子どもたちの些細な変化に気づくのは難しいですし、早期の取り組みにより深刻化が防げるかもしれません。佐倉市でもぜひ導入を求めたい。

(教育長)現在、小学校4校、中学校4校で、1人1台端末を活用し、心や体調の変化の早期発見に取り組んでいる。

01.議会報告

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