日本版ネウボラ
1月15日~17日の3日間、滋賀県大津市の全国市町村国際文化研究所に研修に行って参りました。
大津市長選の真っただ中でした。越さん出馬しなかったんですね。
ここでは年間を通して自治体職員や地方議員向けの研修を行っており、私が受講したのは、切れ目のない子育て支援「日本版ネウボラ」子育て世代包括支援センターについて。
妊娠時の母子手帳配布時に保健師さんによる面談を行い、出産にあたってリスクがないか確認するための子育て世代包括支援センターの設置が令和2年度までに努力義務とされています。
佐倉市では平成28年度に開設され、その際には先進事例である浦安市や和光市へお話を伺いに行きました。
そろそろ丸4年経とういうところで、検証のために私も再度お勉強。今回は主にネウボラを担当する保健師さんを中心とした自治体職員向けの研修に参加させていただきました。
初日は日本の子育て世代包括支援センターの動向に関する講義と先進自治体の事例紹介。そして夕食を食べながらの情報交換。福井県高浜町の妊娠中期の両親面接と育児パッケージ、旅館という地域資源を活用した産後デイサービスはたいへん参考になりました。
2日めは本場フィンランドのネウボラの理念について。そして午後からはグループに分かれての演習。
私の班は「多職種・医療・行政職・地域との連携」「人材育成と人材確保」をテーマに
①現状と課題 ②目標に向けての見通しと取り組み ③直近1~2年での現実的な改善事項と方策
④中長期的な視点での改善・変革と対応策 について議論を行いました。
妊婦面談は虐待予防のためにハイリスクを抱える妊婦さんを支える目的ももちろんありますが、出産後の不安や困難は誰にでもあり、どこの家庭でも虐待は起こり得ます。そのためポピュレーションアプローチ(つまりみんなに)が必要なのですが、保健師の人数や抱える件数にも限界があり、どうしてもハイリスクアプローチになりがちです。3才児健診から就学まで健診がないため実情の把握も困難な状況であり、そのためにも地域に親子で足を向けられる場所も必要となってきます。フィンランドでは就学まで毎年健診があります。そりゃそうだ。せめて就学1年前の5才児健診は発達障害の早期発見と療育に繋げるために絶対必要だと思います。
最終日の3日めに7班が課題と思っているそれぞれのテーマに沿って発表を行い研修は終了。
せっかくの滋賀~京都を満喫することもなく、関西風のおうどんとぶぶ茶漬けで雰囲気を味わって帰宅しました笑