シェアリングエコノミーとコワーキング

①総務省の自治体戦略2040構想、つまり高齢者人口がピークを迎える2040年頃をターゲットにどのような行政改革、圏域マネジメントを行う必要があるのか、昨日もスマート自治体について石井議員の方から質問がありましたが、私は地域IOT実装推進事業のシェアリングエコノミー「子育てシェア」に絞って質問していきたいと思います。一例を挙げますと、昔ながらの「ご近所の頼り合い」をネットで仕組み化し、顔見知り同士がネットを介して繋がりを作り、託児や子どもの送迎など、支援を依頼するメッセージを一斉送信し、対応できる人から返事があると具体な支援内容を依頼し、謝金を払うという子育てシェアアプリがありまして、私が市内の乳幼児ママに「ぜひ佐倉市でも取り入れて欲しい」と説明会に連れて行かれたのがもう数年前になってしまいましたが、ようやく時代が追い付いてきたという感じで、今、全国の自治体と次々と協定を結んでいます。他にもハウスキーパーと家事を依頼したい人が出会えるシェアリングエコノミー型家事代行マッチングプラットフォームなどもあり、保育園やファミサポだけでは応えられない急なニーズへの対応から待機児童対策、子育て世代の多様な働き方に応える取り組みです。補助金や地域情報化アドバイザー派遣制度も用意されており、交付申請時に市町村官民データ活用推進計画の提出を行う必要はありますが、令和2年度には補助金も拡充されると聞いております。今後行政におけるIOTの活用は避けて通れず、むしろ市民サービスにどれだけLINEやアプリなどが活用されているのかが、他市との差別化に繋がるのではないかと思います。「子育てシェア」について、地域情報化アドバイザー派遣制度を活用し、佐倉市での可能性を一度相談されてみてはいかがでしょうか。

→奈良県生駒市のシェアリングエコノミーAsMamaとタスカジが今回の小中高一斉休校でメディアにも随分取り上げられ、生駒市長もこれらの活用を積極的に発信しています。行政サービスと異なる点はこのような緊急時にも子育て世代の「困った」にすぐに反応できるという点です。私のところにもお子さんの預かりに関して「力になりたい」というメッセージを結構いただきました。通常時も支援する側も忙しい、ただ、単発でも自分の空いている時間に貢献したいというポテンシャル、これにも応えられるというのが市民協働に関わる層を増やしていくことにも繋がり、ファミサポとは機能が全く違うので比較対象として考えてもらっては困ります。家事代行に関しては女性の雇用も増やしていくことになるということです。市長はどう考えるか。

→連携協定なので難しい話ではない。いざという時にこのような資源を持っているかどうかが他市との差別化になる

*教育現場のための金融経済学習サイトより画像を引用

②さらにコラボサクラでの女性の起業セミナーとしてぜひ紹介してはどうかと思います。佐倉市ではあまり多くはないと思いますが、総務省や中小企業省などの資料を見てみますと、女性の起業は30歳代の人数が相対的に多いようです。資格の取得や結婚、離婚、出産等の家庭環境の変化を機に起業の準備に踏み切ったという方の割合が多く、また「一緒に起業する仲間の存在」も大きな要因のようです。つまりは子育て世代も充分含まれるということです。女性は男性と比べて子育てや介護等、生活のニーズに根ざした生活関連サービス、また趣味や前職での特技等を活かした分野での起業が多く、勤務経験に関係なく独自に起業を選択する割合が相対的に高い傾向です。それらを補うためには創業スクールのような起業を支援する取り組みが必要となりますが、「子育てシェア」の考え方やそれに伴うIOTを活用した女性の起業支援は大きなヒントになると思いますがいかがでしょうか。

 

③今は私の時とは違ってお子さんが乳幼児期の頃から仕事を始めるママ達が増えています。私も子育てと仕事の両立であったり、子育てを楽しむことと働きやすいまちであることが求められていると感じています。子育てには仲間の存在も必要で、要するにママ友です。子育ての情報交換をしたり悩みを相談したり、子どもと一緒に遊んだりというのも子育てにとっては大事なんですね。最近は子育て世代に特化したコワーキングスペースも増えてきました。私は世田谷のおでかけ広場を視察したことがあるのですが、乳幼児親子の居場所づくりから始まって、その後ワーキングスペースを併設したものです。ここの特徴は民間の親子の居場所づくりがきちんと制度化され、居場所利用者が子どもの成長と共にスタッフ側となり、広場運営という雇用の場になっているということです。1階でお子さんを預かり、2階でお母さんが母子分離でテレワークなどの仕事をしていて0~2歳の待機児童の解消にも一役買っているようです。空き家の活用の一環としてリフォームを含めて指定管理に出すことも可能ではないかと思います。佐倉市では待機児童の解消のために保育園の整備を進めてきました。これからはハード面だけでなく、働きたい子育て中の女性を支える仕組みはもっと多様であっていいと思のですが、どのように考えますか。