防災 災害時のトイレ問題

 私は防災士として活動しています。仲間と昨年夏に能登にも行きました。こればかりはもう現場は引退しようと防災士会の会計事務で防災活動を下支えする側に回ろうと思っているのですが、いいのか悪いのか、阪神大震災の時も東日本大震災の時もですが、現場で活動するご縁が巡ってきます。

 今回は「災害時のトイレ問題」「災害時における電力ボランティア登録制度」「ペット防災」「避難コミュニティ」について取り上げました。

●災害時のトイレ問題

 家具の固定や備蓄などの防災意識は全体的に高まってきていると感じますが、発災後にまず必要となるのはトイレです。能登半島地震でもトイレの問題は深刻でした。佐倉市でも、各家庭による凝固剤や袋の備蓄があれば在宅避難も可能となりますが、あまり浸透していないように思います。

 避難所に備蓄している簡易トイレは、内閣府のガイドラインで避難者約50人に1基とされており、想定受入れ人数が最も多い避難所で1,148人のため避難所1か所当たり25基を備蓄しています。佐倉市は各指定避難所にマンホールトイレの整備が完了しており、1基当たり使用想定人数は50から100人が目安となっているため、およそ100人につき1基となるよう設置されています。ただ水源が必要であり、下水道の流下が可能でなければ利用できないので、学校プールがない小学校での水源の確保や下水道の耐震性の確認について取り上げたところ、「地下貯留槽や防災井戸から取水できるように整備している。下水道の耐震性の確認については、各避難所から下流側管路の耐震診断や対策を順次進めており、災害時にも下水道の使用に耐え得るよう努めている」とのことでした。

 佐倉市はむつみ産業様と仮設トイレの提供に関する災害応援協定を締結しており、先日株式会社ディーシーエム様より防災用トイレのご寄付をいただきました。災害時に使用する際に自動で汚物が入った袋を密閉する機能が付いているようです。

その他佐倉市の災害応援協定は以下のようになっております。何年か前に「定期的に確認しないとすでに企業自体が無かったり実際の場面で機能しない」と提案し、危機管理が議会答弁までに慌てて確認していました。

https://www.city.sakura.lg.jp/material/files/group/48/bunruijyunn0314.pdf (災害時応援協定一覧)