子ども・若者参画について

 「子どもの権利条例と若者参画」については私の一丁目一番地です。ユニセフの子どもの権利条約の4つの基本的な考え方は「差別のないこと」「子どもの最善の利益」「命を守られ成長できること」「子どもが意味のある参加ができること」です。

 議員になる前に市の職員にもご参加いただき子どもの権利条例の勉強会を開き、その後子育て支援ガイドブックに子どもの権利のページが登場し、現在は佐倉市こども計画でも紹介されています。子ども家庭庁の発足とこども基本法の制定は大きな意義がありました。

 難関なのは「子どもの意見を施策に反映する」取り組みです。これまでもその必要性や自治体の先進事例、子どもの意見を聴く手法などなど提案してきました。「子どもの貧困計画」を策定する際に、国の指示ではありますが、中学2年生と小学5年生にもアンケート調査を実施しました。生活状況の実態把握のために必要でした。そして「佐倉市こども計画」を策定する際も同様に子どもたちにアンケートを取りました。本来ここでは生活状況の調査ではなく、子どもの声が計画に反映されるようなヒアリングができるとよかったのですが、職員は熱心に取り組んでくれているのでこれからに期待です。この点は担当職員にもしっかりと伝えています。

 2025年3月に策定された「すくすくさくら」佐倉市こども計画には施策13に「こどもの権利についての啓発」、施策25に若者の社会参加の促進として「こども・若者いけんぷらすさくら」、施策34こどもまんなか社会の推進にも「こども・若者の意見の反映」が明記されました。こども家庭庁のこども若者いけんぷらすを模した手法ですが、この流れで子どもたちによる子どもの権利条例の策定に繋げていくなど、私もこれからも提案を重ねながら推進していきたいと思っています。

 昨年11月に「知ろう・考えようこどもの権利~こどもまんなかアクションリレーシンポジウムin佐倉~」が開催されました。市政70周年イベントとして予算が付きましたが、継続はしないとのこと。大人ばかりのこどもまんなかシンポジウムから子どもたちが創るシンポジウムにしていくこともできたのに残念です。