令和2年2月議会 討論

令和2年度当初予算におきましては、佐倉市第5次総合計画の初年度として、市長が就任時に掲げられた「未来に希望が持てる魅力あるまちづくり」を進めるための8つの柱が反映されているか、昨年の台風被害の復旧に係る予算は十分に組まれているか、また経常的経費の抑制とコスト削減には努めているかといった点を重点に会派で審議を致しました結果、以下の点を申し添え賛成の立場から討論させていただきます。

 

経常的経費の削減については、予算請求の前に各部で3%のシーリングを行い、経費節減に努められました。財政調整基金からの繰り入れも20億円以下に抑えるといった努力も見られます。しかしながら起債は元金償還額を上回り、決算時における財調は適正金額と言われる標準財政規模の10%にも満たない状況となります。年度末には40億円を維持したいということですが、災害等でいつまた財政出動しなければならなくなるかわからない状況では、常に30億円の貯金と適正金額の上限である60億円程度までを目指した財政運営を求めます。

 

事業につきましては、以下の4点を申し添えます。

一つめとしましては、予算委員会の中で情報システム課が一括管理して印刷に係る経費の削減に努められるとのことでしたが、ペーパーレス化やICTの活用、窓口対応についても外国籍の方が増えている現状で多言語対応のアプリなどは非常に有効です。今後の行政改革にも関係してきますので、各部においてもしっかり取り組んでください。

 

二つ目は、おじいちゃんおばあちゃんありがとうの気持ちを伝えたい事業に対してです。予算も増額され、地域提案型として充実した事業になることを望みますが、以前の敬老会事業は見守りも兼ねたものであったと思います。そのため敬老会の形を変えると共に高齢者の見守り事業を充実させていくという話があったかと思いますが、災害やコロナの関係でサポーターの養成なども滞った状態となっておりますので推進に力をいれてください。

 

同様にコロナウイルスの影響は佐倉市の経済状況にも大きく影響してくるものと思いますので、今後中小企業からしっかりとヒアリングをしていただき、支援をしてください。また企業誘致に関しても、会派でも何度も取り上げておりますが、オフィス系の企業誘致とコラボサクラの活用、そして若者や女性の起業の誘発に努めてください。

 

四つめになりますが、平成20年に策定された佐倉市耐震改修促進計画に基づく耐震化は令和2年度で95%を目標として設定されており、現在86%の達成状況ということでした。令和元年から代理受領制度も取り入れられておりますので、更なる活用を周知し、耐震化率の向上に努めてください。

 

 

3月20日~4月12日まで「佐倉」を「桜」に変えて「桜に染まるまち、佐倉」としてお客様をお迎えする予定だったのですが…

 

 

 

 

議案第10号令和元年度佐倉市一般会計補正予算におきましても賛成致します。特に農業災害支援対策事業として、国の補助率変動分を市で負担することにより農業者負担を10%に維持、また県の補助対象とならない小規模被災農家への佐倉市独自の支援策などが計上されており、佐倉市の農家の皆さんの声に応えたものと評価し、早期の再建を目指していただきたいと思います。

 

議案第22号と23号の佐倉草ぶえの丘並びに佐倉市飯野台観光振興施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について、課題となっていた一体管理と回遊性に加え、インフラから小学校の校外学習等で利用しやすい資源の整備など、指定管理業者の投資と回収に対しての適切な指定管理期間の設定など、観光資源の基幹施設として長期的な展望に立ったうえで指定管理者による管理としていただきたい。

以上、賛成討論とさせていただきます。

3月20には佐倉市サムライRPG「天倫の桜」の配信が始まりました。江戸中期の佐倉藩を舞台に、藩の命を受けて化け物退治に出た若き佐倉藩士・武居新佐の物語を描いています。佐倉市の歴史的建造物などを訪れることで強力なアイテムを手に入れることもできるんです。今年の春は観光誘致のために様々な工夫がされていたのですが…

今はみんなでコロナウイルスにかからない・感染させないことが第一ですね(涙)