印旛沼の予備排水について(会派勉強会にて)

昨日は衆議院会館で省庁の担当の方から国の施策についてお伺いしました。

今回は同僚議員の質問準備編としてのリクエスト項目が主ですが、私の関心事のみピックアップしてご報告致します。

(環境省)

・PFOS消火剤調査について

・大気汚染防止法(アスベスト)について

・環境配慮契約法の地方公共団体での導入について

 

(文科省)

・GIGAスクール構想の前倒しと今後のオンライン授業の推進について

私は6月議会でも取り上げていますので、内容的には承知しているため、文科省へいろいろと提言させていただきました。

①1人1台タブレットのようなハード面は、年度内に整備するのも財政面が保障されていれば簡単です。問題は子ども達よりも教職員が授業で活用しきれるのか??ということです。しかも佐倉市の必要台数12,000台のうち約8,000台は買い取りですから、進化し続けるICT機器は定期的な買い替えも必要となります。その時の財源はどうするの??

文科省:これから検討します……徳永(笑)

将来的には教科書もデジタル化ですよ。日本の子ども達のデジタル機器の利用状況は、OECDの平均と比べて学習面での活用は少なく(それがPISAの順位を下げている要因にもなっています)、SNSやゲームでの活用は世界でも群を抜いている「嗜好品」になっています。学習に取り入れることは子ども達にとっては、さほど難しい事ではないと思います。

②タブレットが宝の持ち腐れにならないようにICT活用教育アドバイザーの派遣は義務化して欲しい!!

文科省:義務化はできないけど派遣要請がない自治体にはこちらからアプローチする。

③次に休校措置が取られた場合は、オンライン学活は必ず実施すべし!!整備を待つことなく今あるタブレットと家庭のICT環境を使ってできるところから始めよう!

文科省:そうしたいと思ってます!

 

(国交省)

・印旛沼の予備配水と市から県への要請の可能性について

現在、九州南部から岐阜県などで被害が出ている豪雨災害。昨年は佐倉市でも10月25日の台風20号にかかる大雨により甚大な冠水や土砂崩れの被害に遭いました。台風被害の復旧は続き、なお且つ次の台風の被害に備えなければなりません。今回の豪雨も「線状降水帯」が影響しており、短時間で大雨をもたらし、停滞することで災害規模の降水量となってしまいます。現在も72時間後の気象予測から、ダム等の事前放流により水害対策を行っていますが、最近の豪雨は「予測が難しい」とも言われています。

印旛沼においても、大雨前に予め水位を低下させておくことが水害リスクの軽減に有効であることから、「印旛沼に係る浸水被害軽減に向けた調整会議」で検討の結果、より確実に水位低下を図るために予備排水の基準となる予測総雨量を引き下げることとしました。(流域の予測総雨量100㎜超の場合には、予め水門や機場を操作し、排水を行って事前に水位を下げます)令和2年6月1日から施行的に運用を開始しています。

昨年までの基準は150㎜。昨年の大雨の予測総雨量は105~110㎜の予測でした。そのため事前の予備排水は行われず、実際の雨量は200㎜を超えました。鹿島川や手繰川の排水作業は印旛沼の水位が下がらないため、消防団のみなさんは大変なご苦労をされたことと思います。

・国道51号線の4車線化について

・GoToキャンペーンについて

 

(農水省)

・新型コロナ感染症における農業・農家支援メニューについて

 

(厚労省)

・新型コロナ接触者感染確認アプリの推進と第2波への自治体の備えについて

・がん検診と高濃度乳腺の現状と課題について

・子育て世代包括支援センターの効果と全国展開状況、先進事例について

国の制度設計が甘い!!全国展開したら先進事例をもとにモデルケースは各自治体でも導入すべし!

担当保健師の明確化、家族面談、切れ目のない子育て支援は当事者ではなく自治体目線、5才児健診などの必要性などを厚労省の担当の方に訴えてきました。たじたじにしてゴメンナサイ(-_-;)

・医療的ケア児施策の推進と見通しについて

令和2年1月17日の社会保障審議会障害者部会の資料を拝見させていただき、「地域における医療的ケア児の人数を把握する」ことについて、「病院との連携により、生後ICUから病院を退院する際に自治体と医療と今後の支援についてご家庭と協議する場を持ちながらの実数把握をしないと難しい」との私の意見には厚労省も大賛成。今は乳幼児が多い医ケア児も数年で就学を迎える子どもが増えてきた時の教育委員会の福祉的理解の困難についても、私と厚労省の見解はほぼ同じ。医療的ケア児の施策はこれからですから、期待していきたいと思います。

厚労省の担当の方は私のことをご存知でした。Wingsの活動や永田町こども未来会議、コロナ禍での医ケア家庭の要望などについて「医療的ケア児に積極的に取り組んでいただいてありがとうございます」とご挨拶いただきました。

こちらこそお世話になります。一緒に頑張りましょう!