ヤングケアラー
今日は印旛衛生施設管理組合議会の臨時会でした。私は今年度も議長を務めさせていただく事になりました。
議案は監査委員の選任だけでしたので、先週報告しそびれた佐倉市高齢者福祉・介護計画推進懇話会で気になった点について記しておこうと思います。
皆さんは「ヤングケアラー」という言葉をご存知でしょうか。
下記に3月21日の毎日新聞の記事から引用します。
通学や仕事をしながら家族を介護している15~19歳の子どもが、2017年時点で全国に推計3万7100人いることがわかった。毎日新聞が国の統計を独自に分析した。「介護する10代」の現状が全国規模で判明したのは初めて。うち1万2700人は週4日以上介護していた。こうした子どもはヤングケアラーと呼ばれ、負担が過度になれば心身や学校生活・進路に影響が出るとされる。支援を受けられず周囲から孤立する深刻なケースも目立つ。
総務省の17年の就業構造基本調査は、家族を介護している15~29歳が全国に21万100人いると推計している。毎日新聞は公的統計を民間が応用することを認めた統計法34条に基づき、同調査のデータから10代だけを抽出・分類する「オーダーメード集計」を、独立行政法人・統計センター(東京都)に独自に委託した。
その結果、15~19歳の介護者は3万7100人。その約8割(3万700人)が通学しながら介護をしていた。このうち4900人は「通学が主で仕事もしている」と回答した。
家族に代わって幼いきょうだいの世話をすることなどもヤングケアラーというみたいです。
昨年11月~今年の6月にかけて行われた佐倉市の在宅介護実態調査の集計結果(有効データ800件)を見ると、「主な介護者の年齢」の項目では50代が一番多く、全体の28.5%(前回24.5%)でこの世代が増加しています。逆に60台の介護者は30.7%から23.4%と減少しています。
気になるのは20歳未満の介護者が0.2%いるということ。数値としては少ないですが、これを17万人口で推計すると350人のヤングケアラーが佐倉市にもいるという事になります。アンケートの集計だけでは、直接介護をしているのか、家族の代わりに家事をしているのか、家計のためにアルバイトをしているのか等ははっきりとは知り得ませんが、過度な負担が未来ある10代の若者の将来の足かせになってはいけません。ましてどこにどんな支援があるのかもわからないというのがこの世代の現状でしょう。実数として見えているのであれば、こちらから手を差し伸べる必要があります。