2020年11月議会閉会

2020年の11月議会に上程された議案は25件。人権擁護委員候補者の推薦1件、請願2件、陳情3件。

私が担当する総務常任委員会では令和3年度の組織改革について。

健康こども部が子ども支援部と健康推進部に分かれ、こども支援部には「こども政策課」を設置。

2017年6月の一般質問で「子供の最善の利益とは子供の視点に立ち、子供の声を反映して初めて成立するものです。佐倉市においても子供の視点にシフトチェンジした政策の展開を望む」とし、担当班がない事を指摘。そして先月市長に申し入れ書を提出し、子どもの権利条例の制定に向けては別紙を添付し、「子どもの権利や子ども参画を保障する部局がないと子どもの権利条例を具現化するのは難しいため、プロジェクトチームから子ども参画班、子どもの権利推進班へと移行していく」ことを提言しました。

子どもの権利条例の制定をはじめ子どもの貧困対策や少子化対策などに本腰を入れることができそうです。

契約検査室が財政部に組み込まれることについては、20年程前の事になるのでしょうか。志津霊園問題や職員の収賄事件などがあり、契約検査室は独立した組織として、外部に入札価格が漏れることがないように位置付けられてきました。入札方法も電子入札など変化し、組織をスリム化することによって人件費を削減するなどの理由から財政部の契約検査課とするものです。職員の倫理観に依るところが大きいですが、引き続き独立性が保たれるように努めていかなければなりません。

 

草ぶえの丘とサンセットヒルズの指定管理については否決されました。

市内唯一の観光施設です。今後人口減少に伴う市税の減少を、行政改革による経費の縮減と共に、定住人口を増やしたり、自治体もいかに稼いで持続可能な自治体運営を行っていくか、本気で取り組んでいかなければなりません。コミュニティセンターのような管理業務では、直営に係る人件費等を削減することでその目的は達成されますが、草ぶえとサンヒルは収益をあげるための施設です。直営では8,000万円の赤字が出るため年間6,000万円で指定管理に任せれば年間2,000万円の節約ができる。(。´・ω・)ん?????そんな話だっけ??

企業側には指定管理委託料の削減と投資を促し、さらに収益についていかに佐倉市に還元していくか、そのために指定管理期間を7年間に延長したのではなかったか??

まあ、収益はインセンティブとして市外の大手企業が持って行くとしましょう。それでは増えた集客は行きや帰りに佐倉市のどこでお金を落としていくんですか?経済的波及効果はきちんと見込んでいるんですよね?「佐蘭花でおみやげを買って帰ります」wwwww佐倉市の歳入アップになりますかね(涙)

私は各企業のプレゼンを聞きに行きました。各企業とも素晴らしい提案をされていましたが、行政側の提案があまりにもマニュアル道理で議案説明を聞いた時に初めて金額的なことも説明されたので驚きました。コロナの収束に向けて再考していきます。

 

昨年台風被害を受けた明神橋についても設計のやり直しのため1,700万円の補正予算が提案されました。国の補助金がなければ復旧は難しいのですが、あくまで災害被害箇所の復旧のみ。また崩れる可能性があるのであれば復旧せずに埋めてしまった方がいいのではないかという議論もありました。しかし復旧工事にかかる費用は2億3千万円、中止しても既に入札業者も決定しているため2億1千万円かかるとのこと。そのためのり面の補強や雨水対策も含めて工事を完結することを付帯意見として賛成しました。

 

議会は終了しましたが、すでに来年度の予算編成は始まっています。コロナ禍で14億円の市税の減少、31億円の財源不足。各部5%のシーリングをかけながら臨時財政対策債をめいっぱい借りて市の貯金である財政調整基金を取り崩すとまた実質単年度収支は赤字見込みですね。来年なんとか凌げても、コロナ禍での財政の取り組みが終息後の明暗を分けるような気がします。私も2月議会を待たずに年内にも財政部に提言をしていきたいと思っています。