予算審査特別委員会から抜粋 (新生児聴覚検査、水道料金等)

  • 新生児聴覚検査事業  296万9,000円

「先天性の難聴は1,000人に1人から2人とされ、早期に見つけて適切な教育を受ければ聞いて話す力を身につけやすいと言われていますが、新生児期での聴覚スクリーニングが行われず早期発見ができなかった場合、なかなか言葉が出ない時点での難聴を疑われるまで治療や訓練が大幅に遅れてしまいます。言語の発育のためには生後6カ月までに療育訓練を始めることが望ましいと言われており、本来であれば新生児全員が検査を受けられるようにすべき」

2017年11月に佐倉市に新生児の聴覚検査に対する公費負担を求め、ようやく実現しました。

4月1日から生後50日以内の赤ちゃんは千葉県内94ヶ所の産科で公費による聴覚検査を受けることができます。

(償還払い)

新生児聴覚検査からさらに必要な場合は参加からの紹介でスクリーニングや精密検査に繋げます。

 

  • 特別支援教育推進事業  1億1,453万8,000円

 令和3年度の小学校の支援学級数は314クラス、在籍児童予定数291人。支援員は昨年度の当初予算より10人増の62名。フルタイムの会計年度任用職員と2~3日のパートの支援員さんでシフトが組まれています。136人の児童が交流学級での活動を行っており、マンツーマンでの対応が必要な児童は21人います。インクルーシブ教育の実現のためには支援員さんの確保は欠かせません。

 緊急事態宣言の休校分を夏休みに登校しなければならなかった時に、支援員さんはゼロという状況でした。そもそもフルタイムの支援員さんも8月は無収入となってしまうのも人材確保においての課題です。今回のような緊急的な場合にも支援員が出勤できるような雇用体系でなければならないのではないと思います。

 

  • 水道料金について

 現在佐倉市では水道料金のあり方に関する懇話会が開かれ、提言が出されました。

(1)水道事業については、令和元年度決算において約 50 億円の現金預金を保有し、当面の経営体力は保持しているものの、八ッ場ダム完成による受水費の増加などから現行水道料金を維持した場合、令和 9 年度において残高がマイナスに陥るなど、危機的状況となる推計結果が提出され、水道料金の改定が必要であるという結論に達しました。

(2)改定水準については平均改定率 7.4%の考え方を基本とした改定水準は妥当であるという結論に達しました。

 

  • 上志津調整池整備用地購入費  6,210万円(単価8,500円/7筆7,243㎡)

2016年年8月2日のゲリラ豪雨における上志津一区の浸水被害を受け、2018年11月に上志津調整池の新たな整備による抜本的な治水対策を求めました。基本設計や実施設計業務が終了し、都市計画法や下水道法の手続きが完了、私の想定より1年遅れてようやく用地買収の予算が計上され、その後工事に2年程かかると思われます。

*自治会や周辺住民の皆様に説明会を実施するよう求めております。