障害者雇用表彰制度
令和2年度にスタートした第5次佐倉市総合計画の商工業振興に「障害者等の就労促進及び定着支援」という文言をわざわざ修正案を出して追記しました。そう、最初は入っいなかったのです。今年の3月議会で「障害者施策と就労支援について」という項目で質問し、地域の中小企業での障碍者雇用を促進するために船橋市などですでに取り入れている「障害者雇用表彰制度」の導入を提案しました。
今回の決算で福祉部にも産業振興部にも確認し、早々に表彰制度を取り入れる考えを確認し、現在要綱などの調整を行っています。予算がかからないので着手の速さは評価するものの、産業振興部は障害者雇用に関してはおそらく素人であろうと推察します。結局福祉部が頼りなんだろうと。
なぜ私が福祉部ではなく産業振興部に「障害者雇用」に取り組むように求めたのかには理由があります。福祉部の目線は、障害の程度にはいろいろあり「居場所があればいい」と考えるご家庭もたくさんあります。現在はジョブコーチなどの制度も進み、事業所にもアドバイスがあるものの、基本的には「障害者がどうやって社会に適応できるか」を支援するのが福祉の側面。
低賃金だったり、大手企業の障害者雇用率を引き受ける名目だけの障害者雇用だったり、それはそれで仕方がない面もありますが、産業振興部が目指すべきは「企業が障害者の特性を理解し、通常の雇用で安定賃金を提供するためにはどうすればいいか」を企業側に積極的にアプローチしていくのが産業振興部の役割。この違いわかってもらえます?
表彰と障害者雇用の推進という両輪をどう回していくのかまだ見えていません。これからまた障害者雇用のための財政措置や税制優遇など提案していかなければなりませんが、表彰企業の選択においてもうっかり大手の法定雇用率のためのほったらかし農業など選んでしまった日には問題として追求しなければならなくなりますので、今のうちにきちんと障害者雇用に知見のある外部団体を巻き込んで欲しいのです。例えば千葉県の労働局とか。そしたら間違いないですよね。あとは県の障害者就業・生活支援センターとか。そういった外部団体を巻き込むことで産業振興部の知見も積みあがってくるんだろうと思います。
庁内の優先調達は福祉部が頑張ってくれたおかげで増えました。予算書を見て優先調達できそうなものを見つけて担当課に依頼するなどしてくれたそうです。平成30年度より42万円、令和元年度より57万円増えました。
まだまだこれからです。