市民公募委員は20代の市民は無理?

私も議員になる前は佐倉市のいろいろな審議会委員を経験させていただきました。

PTAとして割り振られていたもの、前任者から依頼されたもの、自ら小論文を書いて申し込んだものなど様々です。

このHPのプロフィールにも7つほどの審議会委員が記載されています。

私は長年子ども・若者参画の活動をやってきましたので、まちづくりや佐倉市政でも若者と一緒に考えたいと思っています。

本来であれば若者議会が最終目的ではありますが、なかなかのハードルなのですでに市民公募が行われている各種審議会に若者が参加するように推進することが手始めには実現可能と考えました。対象も18歳や20歳からになってますから。

しかしこれが執行部にとっては難問だったようです。

確かに若者で市政に関心を持って自ら応募してくることはほぼ皆無です。

審議会はお時間のある高齢男性が確かに多い。前にも書きましたが男女平等参画推進委員が高齢男性ばかりであきれたことがあります(笑)でもそれでいいのでしょうか。

若者は別に興味がないわけではないと思います。きっかけがないだけだと思います。だからこちらから仕掛けるのです。

平成28年11月議会で「青少年、若者関連の委員会、施策に関してはもちろんのこと、住宅、産業振興、防災、環境、子育てなどの審議会においても積極的に若者の参画の機会を設ける」ことを提案し、第5次佐倉市総合計画策定の際には市内の高校生とワークショップを行い、若年層の市民意見を市政に反映していくことが少しは実現できたかなとは思います。

例えば佐倉市では18歳以上の市民に無作為抽出で市民意識調査などを実施していますが、公募枠を設けている審議会についても同様の手法で市民委員候補者名簿を作成、分野の希望も含め、登録を依頼する。もちろん現役世代が参加できるような曜日や時間帯の設定は大前提ですが、「まずは希望を聞いてみる」「公募委員ではなく登録をしてもらう」「不特定多数ではなく自分にお願いされたこと」

これは、三鷹市の事例なのですが、声なき声と言われる市民の意見を集め、新たな市民層の参加の機会や場を創出することに成功されています。佐倉市においてもステークホルダーだけでなく、佐倉市にかかわる新たな市民の層をふやすという取り組みが市民協働の推進にも大きくつながるのではないかと考えます。

そうやって20代の若者が関わってくると、その人たちを柱に高校生を交えた若者議会へとつながる道も開けてくるのではないかと期待します。市政に関心をもった若者が次は市議会にチャレンジする。いいじゃないですか。

この件は今回決算審査特別委員会で質問し、最終日の討論でも取り上げました。いかに記しておきます。

各審議会等における市民委員の公募実績は男女平等参画の観点から男女の均衡は取れているものの、今後は多様な年代層、特に20代といった若い世代の市民の皆さんにも市政に関心を持ち、市民協働の担い手として関わっていただくために、若い世代の意見が有効活用できるような審議会では今後目標値を定めて取り組んでいくことを要望します。

*アイキャッチ画像の写真は娘が小学生の時に参加した東北こどもまちづくりサミットでの写真です。