医療的ケア児の支援と学校看護師の配置について

2017年に日本政策学校の仲間の誘いで、医療的ケア児等のがんばる子どもと家族を支える会「Wings」の立ち上げメンバーに加わり、医療的ケア児のご家族と出会い、女性活躍と言いながら医療的ケア児を受け入れる保育園は限られ、学校には保護者の付き添いを求められ、痰の吸引でゆっくり睡眠時間を取ることもできない現状を知り、佐倉市に該当者がいるとかいないとか関係なく、近い将来必ず佐倉市でも社会問題化することを確信して議会での取り組みを始めました。

SNSで取り組みを発信していると、直接的・間接的に相談が舞い込んできます。地域の公立小学校での受け入れは叶ったものの、ママが一日中学校で付き添いをしなければならない状況でした。医療的ケア児ちゃんの家庭はお金もかかりますが働くこともできません。そのうちコロナを理由に担当課はやらない、できない理由を述べるばかり。

保護者の方は「学校に通わせてもらってるので、これ以上要求すると転学してくれと言われるのではないか」といった肩身の狭い思いをしている方が多いように思います。議員さんに相談したことを学校に話したら露骨に嫌な顔をされたとか(笑)議員は直接学校に働きかけることよりは、市としての制度設計を作るのが仕事なんですけどね。

そしてWingsもそうですが、自民党の野田聖子先生の息子さんが医療的ケア児ということもあり、保護者の声が国に届き、2021年9月18日に「医療的ケア児支援法」が施行され、国や地方公共団体は、医療的ケア児及びその家族に対する施策を実施する責務を負うことになりました。

ようやく教育委員会も教育長がかわったからなのか、学校看護師の予算請求を出してくれました。

特別支援学級支援員として看護師の募集を行い、医療的ケアがない時間は支援級を担当することで短時間勤務による離職を防ぐ狙いもあります。ようやく卒業までの1年間に間に合いそうです。ここで前例を作っておかなければとの想いでしたが、実現できてよかったです。今後希望すれば医療的ケア児ちゃんも地域の小学校で保護者の付き添いなく、地域のお友達と過ごすことができるようになります。しっかりと継続させていきたいと思います。