佐倉市の自然をいかした子育て環境~インクルーシブ公園とプレイパーク

2016年、議員になって2年めの8月議会で佐倉の自然と子育てについて取り上げました。

「待機児童問題が深刻な中、子育て支援イコール待機児童の解消にとらわれがちですけれども、本来子育て支援とは保育を必要とする方だけではなく、必要とする子育て中の全ての家庭が利用できる支援を目指すもので、佐倉市の特色を生かした施策を実施すべきだと考えます。佐倉市の特色として豊かな自然があげられますが、この豊かな自然を生かした子育て支援をちょっと考えてみたいと思います。
 例えば欧米諸国で始まったとされ、全国に広がる森のようちえん事業というのをご存じでしょうか。これは自然体験活動を基軸にした子育て保育、乳児、幼少期教育の総称です。森のようちえん事業は森だけでなく、海や川やもちろん沼も、野山、里山、畑、都市公園など広義に捉えた自然体験をするフィールドを指し、幼稚園だけでなく、保育園、託児所、学童保育、自主保育自然学校、育児サークルや子育て広場などなどさまざまな場面で取り組まれています。対象はゼロ歳からおおむね7歳ぐらいまでの乳児、幼少期の子どもたちで、ぜひ佐倉市でもこのような自然を生かした取り組みを取り入れていただきたいなと思います」

2016年11月議会では

「子育て世代の求める子育て環境ニーズとして、佐倉市の魅力といえば自然、それも大きな一因だと思います。それは、子どもを自然豊かな環境の中で伸び伸びと遊ばせたいという思いからくるものです。例えばお隣の四街道のプレーパークは、自然の立地を生かした民間主導で始まった子どもの居場所、遊び場ですが、現在は市との共同事業となり、子育て施策の一翼を担っています。そういったこともぜひ今後参考にしていただきたい」

2019年11月議会

「シティプロモーション戦略のターゲットの関心事である子育て環境について。シティプロモーション戦略を見ると、暮らしのそばにある豊かな自然という記載は大変好感が持てます。いっそのことこの「子育てと暮らしのそばにある豊かな自然」というのがブランドメッセージでもよかったのではないか思うほどです。都心の子育て世代がちょっと都心を離れても、子育ては緑豊かなまちでと思う親は少なくないと思います。ただ、自然が存在すればいいということではありません。子どもたちが伸び伸びと遊べる環境が減少しているという社会的な課題に反して、佐倉市では暮らしのそばに子どもたちが安心して遊べる公園や自然が豊かに存在し、地域の温かい見守りの目があるというコミュニティーの中で子どもを育てるというのは佐倉市の強みを生かした施策であり、佐倉市が選ばれるまちとしての付加価値を高めるのにわかりやすいのではないかと思います。子どもの頃から外遊びを通して体を動かす楽しさを覚えて、初めてスポーツにつながります。社会体育をやっている子との体力の格差を過去に質問したことがありますけれども、成人病の若年化を防ぎ、将来的にスポーツを愛好し、特定健診の対象者を減らす。私は、それくらい子ども時代の外遊びは子どもたちの社会性も含めて非常に大事なものであると考えています。市長にはその点をぜひ子どもの権利にもかかわってくることですので、政策的に検討し、進めていただきたい」

現在、大手門跡広場の整備に伴い、市内で森のようちえん自主保育を行っているママたちを中心にプレイパークが始まり、私もNPOとして関わっています。ユーカリ南公園でも不定期に開催され、志津自然園でも現役のママたちでプレイパークが開催されています。こども政策課は「森と自然の育ちと学び自治体ネットワーク」に加入し、自然の中での子育てや学びを子育て施策や定住促進に活かそうという動きになってきました。

私はさらに障害や医療的ケアがある子どもたちも一緒に遊べるインクルーシブ公園を目指しています。本来であればインクルーシブ遊具を1年間無料レンタルできる予定だったのですが、急に有料となり、お試しでやるには数百万の予算措置は難しく…無料レンタルで活用の実績を作れば予算申請も通りやすかったのですがまた振り出しです。クラウドファンディングしてみようか…

とは言え、子どもたちが近所の公園で自由に遊べるのが理想です。週末は家族でお散歩がてら近所の公園に行き、ゆったり過ごす。それには遊具の充実やベンチなど、魅力ある公園づくりを進めていきたいと思います。公園遊具の点検と改修は随時行っているところですが、シティプロモーションに繋がるくらいにしていきたいです。