令和3年度予算
4月からの令和3年度予算は474億2,400万円の財政規模。令和2年度は災害復旧に係る予算が追加されていた分、過去最大の514億円、平成30年度では481億円。私が議員に就任して以降、特に少ない予算規模ではありません。
しかし内情は…コロナの影響で所得が減り、個人市民税は今年度比で6億3,200万円の減、法人市民税は3億円の減、固定資産税も4億1,700万円等、歳入の根幹を成す市税収入が約14億円の減少、31億円の財源不足となりました。(減少分の75%は交付税措置されるという事なので、来年度10億円程度の追加交付がある事を期待します)
お金が足りない分をどうするか。
家計と一緒で、まずは節約しますよね。数百ある市の事業一つひとつ節約できる経費がないか、5%ずつ削減を試みました。新たな事業提案に関してはほぼ予算はつかなかったという状況です。
次に貯金を切り崩します。自治体の貯金は財政調整基金と言います。ここから13 億 5,945万円切り崩しました。貯金の残りは26 億 8,880 万です。ご家庭の貯金でしたら一生安泰ですが、佐倉市の標準財政規模を300億円と考えるとその10%~30%は貯金がないと非常時に対応できないんですね。
それでも足りなかったら。借金するしかないですよね。
市債のなかに臨時財政対策債というカテゴリーがあるんですが、これは本来国から交付税措置されるはずの原資を、お金がないから自治体のほうで借金しといて~あとで必ず返すから!というものです。発行可能額は約25億。借金には変わりないので抑制しなければならないのですが今年度より10億増の25億円めいっぱい借りました。
その他の市債の借入額は 26 億 8,780 万円、元金の償還額は 27 億 4,475 万 4,000 円。借金を償還額以下に抑えなければ借金は減っていきません。令和3年度末の市債合計は324億。臨財債の合計は211億。市債は300億円をなかなか下回らず臨財債は増えていく一方です。毎年の借り入れを25億円以下に抑さえていく必要があると思います。
以上、簡単ですが財政についての説明でした。
ないので