新型コロナウイルス感染症にかかる佐倉市の支援策(事業所編)
今日から6月議会が始まりました。本来であれば招集日の翌々週に常任委員会を開いて補正予算の審議を行うのですが、今回は新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を支給執行する必要があるため、招集日に審議から採決まで行い、全会一致で可決されました。その中身について少し詳しく見ていきたいと思います。
まずは「市内事業所」向け支援について。
①小規模事業者応援給付金 1億8,188万1千円
コロナの影響で売り上げが前年同月比50%以上減少している小規模事業者に対して10万円を給付するものです。
市内小規模事業者は約3,000社で、その内の60%が該当すると思われます。
では40%減の事業者は?20%減の事業者も、経済が今までのように回らない状況では対策を検討する必要があります。
休業や事業縮小をしても家賃などを含めたランニングコストは変わらず、収入は減っても支出は変わらないという事業者もいると思います。水道光熱費などの支払い猶予、または減免なども含め、国の第2次補正予算を受けた次の経済対策を考えていかなければなりません。
②融資制度借入れ利息の補給拡充 900万円
市制度融資を利用する市内中小企業の借り入れ利息を助成するもので、令和2年度新規分から助成率を現行50%から99%に引き上げます。
③「さきめし」アプリを使って飲食店等への代金先払いと寄付システムの導入 295万円
・応援したい店舗に飲食代と手数料(10%)をWeb上のプラットホームで支払いをすることで電子チケットを取得することができます。事態収束後に電子チケットを提示してお店で実際にお食事をするというシステムです。
・特定の店舗を指定せずに千円から1万円の寄付をすることも可能です。
反対はしませんが、店舗側も消費者側もアプリを使いこなせない方のほうが大多数ではないかと私は思うんです。
しかも緊急事態宣言が解除されたこのタイミング??遅くね?
私、会派の議案説明の時はけちょんけちょんに言いましたよ。この電子チケットを購入することで10%割引になって消費者にとっても購買意欲が高まるというなら利用も増えそうですが、あまり広まることはないだろうと。とりあえず寄付の受け皿が必要であり、登録は飲食店に限らないと言うのであれば仕方ありませんが。
今は第2波に備え、国や県の支援からこぼれている人はいないか、そこに基礎自治体としてどう手を差し伸べていくのか、新しい日常の中で市民に対してどうのような安心材料を整えていくのか、そういった準備期間だと思います。
本当に市内の飲食店を応援していくのであれば、こうほう佐倉で飲食店特集号でも作って市内の飲食店全店を掲載し、QRコード作ってあげたりICTに対応できるようにレクチャーしてあげたり、もし仮に次の休業要請が出た時に備えてそういう準備をすべきではないかと思います。産業振興課もこれで終わらせるつもりはないと言うので信じたいと思います。