オンライン授業と学校行事について

徳永:西志津小学校では、コロナの不安で登校できない児童に対し、いち早く授業の家庭へのオンライン配信を行っていただき、ありがとうございました。学校では、保護者と協力して児童の登校を後押ししながら試行錯誤を重ね、ようやく家庭への配信ができるようになったと伺っております。

昨年 10 月のNHKの記事では、児童本人や保護者の基礎疾患を理由に登校できない小中学生が、全国 20 の政令都市と東京 23 区だけで 730 人に上ることが分かりました。佐倉市では、さきに述べたように丁寧に対応していただきましたが、4月の入学に向けて同様の不安を抱えている方も当然いらっしゃると思 います。新入生なので、単にオンライン配信すればいいということにはならず、友達との社会生活をどう育んでいくのかなど、不安に寄り添った、より丁寧な対応が求められ ると思いますが、いかがですか。

教育長:新入生につきましては、各学校で事前に入学説明会を実施し、スムーズに学校生活が送れるよう準備を進めております。また、その際保護者の要望を伺いながら、個別の対応にも心がけております。特に配慮が必要な子供たちにつきましては、保護者と緊密に連携を図りながら、学校生活が円滑に送れるよう努めていくことが重要です。このため、 学校では担任、養護教諭、生徒指導主任、スクールカウンセラー等が情報を共有しなが ら、子供たちの支援に努めているところであります。

徳永:学校や担任によって対応が違うといっ たことがないように、今後も誰一人取り残さない対応をよろしくお願いしたいと思いま す。また、登校選択制が制度化されているわけではありませんが、現状佐倉市では個別対応で選択できる環境にあると理解しておりますが、よろしいでしょうか。

教育長:登校選択制という制度はございません。議員もご承知のとおりです。しかし、子供たちの個々に学習したいという思い、保護者の思いを酌みながら個別対応していくことは重要だというふうに考えています。

徳永:今後は、全校で家庭発信ができる環境づくり、そして配信できる事業の拡大に取り組んでいただき、個別相談の際の選択肢としても提示していただきたいと思います。今は登校不安でも、オンライン対応に考えが至らない保護者も当然いると思いますので、その辺はいかがでしょうか。

教育長:様々な子供たちの親御さんの案件、心配を払拭するような対応をしていくことが必要だというふうに考えています。

徳永:今後オンライン配信での授業が充実していくことで、 今まで増え続けてきた不登校児童生徒にとっても有効な使い方ができるのではないかと期待しているのですが、その点についてはいかがでしょうか。

教育長:不登校の児童生徒につきましては、その要因を把握しながら関係機関と連携し、積極的な支援を現在行っているところであります。また、ICT機器を活用した学習支援につきましては、教具を整備し、一人一人の児童生徒が活用できる環境を整えた上で、一 層の推進を図りながら子供たちを支援していくというふうに考えております。

徳永:完全に保障されていたとは言い切れなかった学びや、オンライン学活などを通した生活リズムの構築など、いろいろ可能性はあると思います。佐倉市のGIGAスクール構想にもある多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、活用を進めていただきたいと思います。

 

徳永:学校行事についてですが、今年度は保護者の参観が一切禁止され、先生方が撮 影してくださったものを何かの機会に流すといった対応とっていただいた学校もあると思いますけれども(これも私が代替案として提案しました)できれば密を避ける工夫をして、マスクの着用はもちろん私語を控えるなど、イベント開催や文科省の指針を参照しながら、大規模校であれば学年ごとに時間を分けるなど、一律参観禁止にするのではなく、特に運動会などは屋外ですので、各学 校の規模に合わせて保護者が参観できる工夫をしていただけないかと思います。令和3年度の対応について、お考えをお伺いします。

教育長:今年度の主な学校行事に関わる保護者の参観につきましては、保護者のご理解をいた だきながら、感染防止のため参観を見合わせてまいりました。しかしながら、学校行事を通して、子供たちの成長を公開していくことは極めて重要なことと捉えております。 また、令和3年度につきましては、生活圏における感染状況、学校の見解を把握しなが ら判断してまいりたいというふうに考えております。