制服のジェンダーレス(スカートとスラックスの選択制)

中学校の制服はそろそろ女子はスカート、男子はスラックスという概念を緩和したほうがよさそうです。

結論から言ってしまえば「女子でも男子でも、スカートかスラックスをみんなが選択できるようにする」でいいのではないかと思います。

最近中学校の制服についての相談が増えてきました。

自分のジェンダーに関して違和感を持っている児童生徒がいることは教育委員会も把握しており

「大切なのは生徒の思いが最大限尊重され、保護者の意向も踏まえながら、一人一人に寄り添った対応が重要である」

との教育長のご意見はごもっともです。制服以外にもいろいろと悩みはありますから。

今までは制服に関しても個別対応でした。

学校長の判断でその対応は異なります。

女子のブレザーに男子の学ランのズボンであれば履いて良し。

こんな対応では入学前に不登校になってしまいますよ!

学校は丁寧な個別対応こそ正義と思っていらっしゃいますが、私は中学校の制服のために子どもたちにカミングアウトを強要する必要もないのではないかと思います。

全員がスカートかスラックスを選択できる、男子がスカートをはいてもOKです。

ジェンダーに関係なく、スラックスがいいなと思う女子もいるかも知れません。

スカートは嫌だけど、でも打ち明けられないという子もきっといると思います。

校則のない中学校が話題になりましたが、制服でもジャージでも私服でもいいという事にしても、髪の毛も自由にしても、みんなそれなりにきちんとした格好で来ています。要するに子どもたちを信用してるんですね。

学習障害の児童生徒は補助代替支援として計算機やタブレットなどの補助教材を使用することは認められてはいます。

でもまだまだ周りの目を気にしなければならない状況で「自分だけ特別扱い」という勇気が持てず、結局困り感を抱えたまま学校生活を送ることのほうが多いのではないでしょうか。

計算練習が必要な場合をのぞいて、誰でも計算機が使える、誰でもタブレットを使っていいことにしてみると、校則のない公立中学校では、結局必要な子しか使わず、使用していても「あたりまえ」の雰囲気で偏見やそのことをからかう生徒はいないそうです。

「全員にその選択肢がある」というのが本当のユニバーサルではないでしょうか。